うつ病や自律神経失調症などを引き起こす脳ストレスに関与しているのは、感情を抑えこむことが原因の一つではないかと言われています。
感情とは何でしょうか?
スタジオ・ジブリ「かぐや姫の物語」では、月のお姫さまが感情を感じるために地球を選んで生まれてきます。(サブタイトルにある<姫が犯した罪と罰>はいまいち理解ができなかった私です(笑))
地球は美しい自然があり、一瞬一瞬の喜怒哀楽という感情を感じ経験できる星という設定で成長をしていきます。そこで愛や喜びや哀しみ怒りを体験、経験していき、地球を離れる時には、記憶と共に感情もなくなることで、ラストシーンはとても切ないのです。
このアニメを観ながら、季節がある日本に私は生まれて良かった。もっと、多くのことを感じていきたいと思い。ラストは無感情・無意識になるという感覚が、愛犬との別れを想い出して泣いていたわけなのです。ご興味のある方はご覧ください。
出典:かぐや姫の物語
お話を戻し、感情とは何かというと、チカラ(パワーであり)、愛でもあると今の私は思うわけです。
思考で考える平面的な物事より、その時、その人が感じる想いや気持ち、熱かったり冷たかったり痛かったり、もっと深い部分から湧き上がってくるものですね。それは喜怒哀楽や五行で表現できる感覚的なものです。その中で「喜と楽」のようにポジティブと言われる感情を我慢する人はいないと思います。
それに対して、「怒と哀」のようなネガティブと言われる感情は、人前で出すことは極力封じられ、冷静でなくてはいけない、平常心である、出さないことが我慢強い人や善い人であるなど、耐えることが美徳と教えられてきました。負の感情と言われるものは溜めていくほどに、小さな傷でも蓋をすれば化膿して大きな腫瘍になります。
ストレスが蓄積されると身体の中にはコルチゾールという糖やタンパク質、脂質や骨などの代謝、免疫に関わる副腎皮質ホルモンの一種が分泌され、不調や病気という目に見える形で教えてくれています。
感情を抑えこむことが、どんどん自分らしさから遠ざかるという事になります。
最初は軽く我慢できる些細なことでも、同じことが繰り返し起きると堪忍袋の緒が切れますね。キレたらそれはそれで感じきり排出できたらOKなのですが、大切に溜め込んでしまうと、小さな黒い点が蓄積されることで大きなブラックホールの闇になっていきます。
本来、感情は体験するときの演出みたいなもの。
美しい感情を感じることが大切。
溜めずに消化することで、その経験は終わります。
感情を処理できないと自分を見失う感覚
溜めたストレスを排出しようと気分転換、スポーツ、ヒーリングと沢山のストレスケアをしたところで、なかなかなかなかななかなか(笑)。自分が溜め込んでしまっている感情の種類や項目を特定することは難しいことでもあります。
ネガティブ・負の感情は嫌いですよね、押しやりたいですよね、でもね、それを排除しようと闘うと、さらに大きくなるという事を私は実践で学びました。
さらに、感情放出に任せていると、自分をも見失うし、着地点が見えなくなってしまうのです(笑)
本当に、感情嫌い!こんな苦しいの嫌い!無感動になりたい!と思ったこともありましたが、今は、私の一つ一つの感情が愛しいなと思えるのです。(これはセッションを受けて下さったクライアント様も仰います)
DE、
感情をしっかり感じきれれば良いけれど、抑え込み溜め込むと体の不調や病気になるとは、先にお伝えした通りです。
その溜め込んでしまったモノが、心の内側に色々な感情が混ざり合い痛みの種の形になります。それは身体の中の細胞間のコミュニケーション網を寸断したり、バランスを崩してしまうかもしれません。その種が、ARSでいう<PainSEED>なのです。
その種を知るには、繰り返し起こる嫌な出来事の時に、似たような感情がでますね。それは、その種類のPainSEED(痛みの種)を持っていますよとお知らせしてくれているメッセージなのです。この溜め込んでしまった感情、本当の自分自身ではない塊をARSではPainSEEDと呼び、セッションでこの部分を特定し、感情を感じきることで解消していくというシステムを個人セッションとして提供しています。
私自身、自分自身を知るために、自分に向き合うということを人生の中でしてきましたが、始まりは大変です。ですが、慣れてくると、自分らしく戻っていけるとは、こんなに楽しく面白いことはないなぁと思うのです。
ARS小林里香