穏やかな休日、GiN(ギン)をドッグキャリーに入れて移動中に事故で電車が止まりました。ダイヤが乱れ、やっと到着した別ルートの電車はすでに混雑。時間がなかった為にGiNを守りながら電車に乗ったけれど、予想よりも人が押し合い朝の通勤電車状態。
…
GiNが入ったバッグをショルダーで抱えていたら、GiNが潰れてしまう。肘鉄は入るし足は踏まれ、慌てて頭の上にGiNが入ったバッグを乗せ、押されるまま車内の奥へ入ってしまいました。身動きが取れなくなってしまった。その後も、無理無理に電車に乗り込む人で、発車することも出来ず。。。体は接触したままだし、人の心はイライラの波動。頭の上にはGiNがいて、肩が凝り始める。あ〜やだなぁ〜。イライラにのまれそう。
肩がぶつかり重なっていた老紳士が「荷台に乗せますか?」と声をかけてくれました。
「お願いします」とは言ったが、荷台までは遠く、私も身動きがとれない。そんな簡単な会話をして老紳士にGiNが入ったバッグを頭の上から手渡すと、その瞬間、私の周りにいた人達、数名の手が無言で上がり、GiNが入っているキャリーバッグは知らない人々の手により運ばれ、高台の安全な位置へ。
電車が動き出し、キャリーの窓から、キョトンとみつめているGiN。
君はすごいね。♡GiN♡
私達の体は70%以上が水で出来ています。
水は“意識”(感情)を表すもの。
静かな水辺に、石を投げると波紋が広がります。
それと同じように、知らないうちに(無意識に)、
波紋(波動)は広がります。
朝のラッシュ、満員電車、
イライラの波動はどんどん大きく重く厚いものになっていきます。
そんな時、無償の純粋さ(愛)は、
一瞬にして、重い空気を変える力があります。
私達、一人ひとりが、気遣い、思いやり、
柔らかい優しさを思い出せば、
自分の周りから波紋は広がり、もっと穏やかな環境になるはず。
そんなことを、いま一度、私も思い出した日でした。
GiNを助けて下さった見知らぬ皆様に愛と感謝を。
本当にありがとうございました。
*後日、GiNのキャリーを運ぶために伸ばされた手の光景は、
どこかで見たことがある・・・
デジャブ?と思っていましたが、思い出しました。
「風の谷のナウシカ」のオウムに運ばれるナウシカのシーンでした。
大好きな映画なので、また観たくなってしまいました。
ドッグコミュニケーショントレーナー小林里香