愛犬を迎えたいとお考えのあなたへ(準備)

犬を迎える「飼う」とは「命を預かる」ことです。

お迎えしたら、愛犬が一生「健康で安全」に暮らせるように守護し、人社会や近隣に迷惑をかけないようにする責任があります。

新しい犬を家に迎えることは、とても刺激的で喜びに満ちたことですが、時には難しく感じるときもあります。

新しい犬があなたとの生活に慣れるまでにはかなりの時間がかかるかもしれませんが、心配しないでください。あなたは一人ではないことを忘れないでください。

ARSはあなたをサポートするためにここにいます。

これからの導き手である飼い主様が犬という動物(犬種別)の特性や知識を身に着け楽しく幸せなドッグライフへとつながるようにお手伝いします。

●その犬はあなたの生活に合っていますか?犬種の特性や気質を学びましたか?

テレビや雑誌でかわいい子犬をみて犬種を決めていませんか?または、ドラマや映画に出てくる犬たちを「○○犬はあんなに賢い犬なんだね!」と称賛します。メディアに出演している子たちは最初から賢いのではなく、トレーニングを受けています。

あなたがコテージやホテルで静かに優雅な生活を望むのなら、静かな愛玩犬の犬種が良いかもしれません。愛犬と一緒に登山や海などアクティブに暮らすなら、愛玩犬ではなくお仕事が好きな犬やハンティングドッグが良いかもしれません。時代とともにミックス犬が増えていますが純犬種2頭の気質を持っているのということを理解してください。その子はあなたの望みに合いますか?

また、保護犬という選択もあるかもしれませんが、傷つき人間不信になっている子もいます。日々、あなたの愛情を注ぎ心を開いてあげるだけの時間の余裕はありますか?保護犬こそ、人社会で暮らすことを受け入れていくトレーニングが必要になります。

犬は毎日、朝晩の最低限のお散歩が必要です。それは健康管理に欠かせません。寒くても暑くても時間を工夫してお散歩の時間を作る必要があります。あなたの生活にぴったりな子は見つかりましたか?

●お迎えした時からコミュニケーションは始まります。

お迎えした月齢、年齢やその子の気質によりトレーニングプログラムは変わります。

トレーニングとは教育です(教え育むこと)動物福祉の先進国や動物行動学では、迎えた日からポジティブな経験をすることが、その子の一生に関わってくるといわれています。

お迎えして最初の3か月はとても重要です。

特に最初の1か月は一緒に暮らす家族との信頼関係を創り、生活環境の社会化になります。

また、ポジティブな経験はその子の一生の基盤を作る大切な期間です。

■合わせて読みたい→パピープログラム

●パピー期のポジティブな経験は一生の基盤を作る大切な期間

トレーニングの前に最初に準備することは、安全を確保し、安心させてあげることです。

犬は好奇心旺盛で周囲を探検して調べるのが好きです。生活環境には時には危険なものも多くあります。家や庭が犬にとって安全であることを確認してください。

庭とすべてのフェンスが脱走防止になっていますか?犬にとって有毒である観葉植物や殺虫剤、除草剤や、室内には犬が口に入れられそうなライターや小物、コンセントなど、人の乳児と同じで手に届くところにはおかないように心がけてください。

☆ 新しい犬を迎える数日前に、毛布やタオルなどを家から犬舎に持っていき、家の匂いを嗅いでもらうことをお勧めします。もし、ブリーダーなど管理が行き届く犬舎なら、お迎え前に送ってわが子に使ってもらうように用意するのも良いでしょう。

お迎えの準備は調いましたか?

■ベーシックコース(パピートレーニング含む・愛犬への理解)

■パピープログラム(6か月まで)
■ARSカウンセリング(ご相談)

■ARSの「パピープログラム」は、愛犬と飼い主様が理論と実践のレッスンをすることで、飼い主様が導き手になれるように愛犬を理解できることに重点を置いています。こちらは、ARSベーシックコースになります。

●愛犬を育てるために考えておくこと

  • 必要なコスト/食事代、保険、去勢避妊手術、けがや病気の治療代、毎年の予防接種、トリミング、雑貨など
  • 住環境/愛犬に適したハウス、必要なスペース、温度や湿度の管理、洋服や毛布、健康管理(グルーミング)
  • フード/愛犬の犬種や年齢、健康状態に合う栄養バランスの良い食事を提供する、清潔で新鮮な水
  • 排泄の管理/両方でできるように教えてあげると犬も飼い主も楽
  • かかりつけの獣医を見つける、愛に持病があれば専門医も探しておく
  • 預けられる人や、ホテルなどを探しておく(長時間のお留守番はストレスになります)
  • 災害時の避難場所を確認(自治区により犬同伴の条件が違う)

●愛犬を迎える準備 ◇購入するもの◇

• 首輪とタグ/正しくフィットした首輪(首輪と犬の首の間に2本の指が入るくらいが適切です)もしもの緊急時に備え犬の首輪には識別タグ、連絡先(氏名、住所、電話番号)が明記されたタグを付けてください。

• リード/犬の大きさと強度に応じて十分な強度があり、首輪に取り付けられる強力なクリップ(金具)が付いている物をお勧めします。また犬によってはハーネスもお勧めします。*フレキシブルリードや格納式リードは、交通量の多い道路から離れている場合や、他人に迷惑のかからない広い場所のみ使用してください。

• 食べ物/お迎えしてすぐに食事の変更はせずに、譲渡前の飼育場所で与えられていた食事を継続する必要があります(胃の不調を招く可能性)。別のフードに変更する場合は、3日から5日かけて徐々に変更し、新しいフードと古いフードを少しずつ混ぜ、徐々に犬を新しい食事に慣れさせていく必要があります。犬には餌と水用に別々のボウルが必要であり、いつでも新鮮で清潔な飲み水が飲めるようにしてください。

ベッド/犬が眠るには、部屋の入口ではなく、暖かく乾燥していて静かな場所が必要です。犬は、伸びたり丸くなったり体をのばすのに十分な大きさで、寝る前に寝返りをするという犬の習慣を実行できる、柔らかくて良質なベッドを好みます。犬はベッドにいる時は邪魔されずに安心して寝ていられる場所にする必要があります。洗えて乾きやすいものを選びましょう。*犬が寝ているときは触ってはいけません。もし、あなたが就寝中に突然起こされたらどんな気持ちですか?(呼んで目覚めて来てくれたらOK)

• おもちゃとおやつ/コングやおやつボールなどのおもちゃの使用をお勧めします。犬の精神的な刺激を維持したり、外出時に犬を夢中にさせるため、精神を落ち着かせてあげることができます。

• おもちゃ/犬は遊ぶのが大好きなので、おもちゃはとても大切です。ボール、ロープ、フリスビー、鳴るおもちゃなど、さまざまな種類のおもちゃが用意されています。いろいろなおもちゃを用意してください。成長とともにあなたの愛犬の好みが見つかるはずです。

• 室内・室外のトイレタリ―/室内(トイレトレー、トイレシート)室外(排泄にかけるペットボトルとお水、うんちバッグ)

• 旅行用品/旅行する際にあなたとあなたの愛犬の安全を守るため、安全ハーネス、クレート、ドッグガード、キャリーバッグ、バギーなどがあります。

必需品の買い物チェックリスト

首輪とタグ、ハーネス、リード、フード、おやつ、ベッド、餌入れ・水入れ、おもちゃ、トイレトレー、トイレシート、うんち袋、

グルーミングブラシ、知育玩具、旅行用品、ハーネス、クレート、サークル、キャリーバッグやリュック、他ニーズに合わせて増えていきます。

*最低限必要なものを明記しています。愛犬に合わせた必要な備品を揃えってあげてください。

●知っておきたいアニマルウェルフェア「5つの自由」/動物福祉

空腹・渇きからの自由 ” Freedom from hunger and thirst” ・・・「栄養領域」
新鮮な水と健康維持するのために必要な食事を与えいつでも提供されること

②不快からの自由 ”Freedom from discomfort”・・・「環境領域」
動物たちがストレスや不快感を最小限に抑えられ、日光や雨風から避難する場所や休息場所などを含む快適な環境で飼育されること

③痛み、外傷や病気からの自由 ”Freedom from pain, injury, or disease” ・・・「健康領域」
動物の健康が常に守られるよう努め、病気、怪我の予防および的確な診断と適切な医療を受けられること。

④正常な行動がとれる自由 ”Freedom to express normal behavior” ・・・「行動領域」
動物本来の習性に従ってストレスなく生活するために欠かせないに十分なスペースと、適切な刺激、仲間との同居や環境を提供し、本来の習性に従った自然な行動を表現できるようにすること

⑤恐怖・抑圧からの自由 ”Freedom from fear and distress” ・・・「心的状態領域」
動物に心理的苦悩、恐怖を避けストレスの少ない環境で生活できること

これらの自由は、動物が不必要な苦痛やストレスを感じることなく、喜びに満ち、健康で幸福に生きることを目指し、安全に暮らすための基本的な指針です