ドッグトレーナー資格取得に向けて出張トレーニング(無料)をしていた時のこと、シェルターから引き取った子を飼われている方にモニタートレーニングをお願いしました。プライベートでもお世話になっていて、とても優しい素敵な方なのです。
初回のカウセリング時に初めて会ったその子は、ママの後ろに隠れ尾を下げてもじもじする人見知りさんでした。
「うちの子」は、繁殖犬で可哀想な状態でシェルターに来ました。だから、よく生きていたね。残りの犬生は生きているだけでいいよ。何もしなくても良いよと思っていて、おとなしいし良い子だから、何も教えていないのです。
私にとって衝撃的な言葉でした。
確かにその通り。生きているだけで本当に良かった。しかし・・・・・。
ここからが、私のスイッチ。本当にそうなのだろうか?この子の喜びは?その子の様子を見ていたら、☆☆☆ちゃんはママが大好きという事でした。
もし、この子が人の子だとして、ママが大好きで、ママを喜ばせたくて、ママ100点とったよと自慢したくても、ママに見せるものがない、ママが何を喜ぶのかがわからない。とりあえず大人しくしていればよいと理解していたとしたら、どう思いますか?
レッスンの最初は私との信頼関係から
人見知り(臆病)がある子には、まずは私とのコミュニケーションから入ります。私との信頼関係をつくってから基本の手法を取り入れていきます。まずは、お座りから。そして、マテへ移行していったときに<みらくる>が起きました。☆☆☆ちゃんが笑い始めたのです。お座りの姿勢からマテ。じたばたとしながらもマテをして尾はぶるぶると床を磨いています。
飼い主様も「☆☆☆のこんな顔を始めて見ました!愛しい!」と喜びの悲鳴をあげて(笑)
このタイミングで飼い主様へバトンタッチをして、飼い主様と☆☆☆ちゃんのコミュニケーションを指導していきます。ママがテンションが上がると、☆☆☆ちゃんも満面の笑みになり、悲鳴が続く(笑)
そうなのですよね。生きているだけで良い。そのままの貴方で良いとはその通り。
しかし、動物でも、その子自身の自信を持つことがとても大事なのです。そして、基本トレーニングのツールを使い、言葉が通じない人と動物のコミュニケーショントレーニングをする時間が、お互いの信頼関係が深まり、とても素敵で大切な時間になっていくのです。
愛犬だけのトレーニング(躾)をするのではなく、人側(飼主)と一緒に楽しく学んでいただきます。同じ時間を共有し、唯一無二の存在、ご自身の分身へ向き合って頂きます。
これが、私のドッグ・コミュニケーション・トレーニングです。
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*詳しいトレーニングの様子はこちらAmebloて書いています。
*ドッグコミュニケーションについて
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ドッグコミュニケーショントレーナー小林里香