愛犬B.Bは信じてもらえないかもしれませんが、もう何度でも言います。
自己主張がとても強い子で私が育児ノイローゼになるほど問題と思う犬でした。
子犬の時は「僕わかりません!」と反抗心というか、常に主張があり睨んでばかりの目つきの悪さが笑えます。
<イヌ先生との出逢い>でも軽く触れましたが、海外のトレーンング方法を取り入れて、床を叩き大きな音で叱る方法をすると、B.Bは私の動きを真似て、一緒に床をポンポンと叩きながら「う~う~」唸る子でした。
そんなことから、躾の本に書いてあるリーダー論や上下関係や脅しは効かない。
何が望まないことで、何が私が望んでいることかを、「私が」きちんと説明をしていこう。
言葉が通じないイヌだからこそ、気持ちを伝え説明していこうと決めて、何度も話し合いました。(*この経験が、私のドッグコミュニケーショントレーナーの基盤です)
そのうち少しづづ理解をしてくれるようになり、B.Bが(これかな?)と私に確認を取りながら行動をしてくれたり、正解の時は私は天才!と喜び、それが正解なことを伝えてきました。
月日とともに私を信頼してくれ、意思の疎通ができ始め、いつも見つめてくれるようになるのですが、そこにはさらにコミュニケーション力が増すことで困った事もありました(笑)
<食>に対する興味が強すぎて、絶対に欲しいと決めると「う~う~」と唸り、「しつこい!」と私が叱ってもやめない。
私が仕事をしていようが、夕方5時半の夕食時間が来ると、私の足元で「う~う~ご飯だよ」。
私が風邪でダウンしていても枕元に来て「う~う~散歩行こうよ」。
イライラしながら溜まった仕事を片付けていると無駄吠え、「うるさい!」と怒ると、さらに私の目の前に来て面と向かって吠える。
「本当に、B嫌い!」というと、「なんでだよー!」と私を真剣に見ながらもっと吠えてくる。
我慢比べの状態でした。
あまりにも主張が強すぎて、腹立つこともありましたが「ごめんちゃい」とでもいうのか、良く笑わせてくれる子でした。
喜怒哀楽がハッキリしていて、感情を全身で表現する素直で可愛い子。
私が雷を落として怒った後にB.Bが居ないと思うと、行方不明になり、隙間に逃げ込み潜んでいる子犬でした。
「B?なにしているの?笑」
怒っていても、この気転の切り替えに私も吹き出し、一緒に笑っていました。
私が笑うとB.Bも笑う。
私が完璧に躾が出来ていたかと言いますと、娘犬のCoo(クー)が来てからは、B.Bは幼いCooを守るために、さらに頑固になりました。
臆病なCooは他の犬に意味なく吠えてしまう問題な犬になり、Cooが吠えると、B.Bは前に出て一緒に吠えてしまい、他の犬友達と遊べない愛犬達。
また、世間では躾が出来ていない問題犬の飼い主になってしまいました。
問題犬とは?
先天的な遺伝もありますが、問題犬とは飼い主次第と私は思います。
都会であろうが、地方であろうが、その土地や家族のルールを教えなかった責任があると思います。
なにかのコミュニケーション網のかけ違いもあります。
その関係性をみてくれるプロを頼むことをお薦めします。
少しでも問題犬、殺処分される子達が減ってくれることを願い。
今一度、犬を飼う事の責任を私も考え直してみたいと思います。
つづき『犬と笑う喜び』
*プロになる前の一般飼い主としての立場から2011年に書き留めた記事です。
犬を買う、所有する、飼うという常識から、家族、パートナーまたは人生の伴侶として、人と愛犬の両方のQOL(生活の質)がより幸せを感じる『犬と暮らす』暮らし方をご提案したいと考えています。Rika