Bは、本当にアイコンタクトというか強い眼差しをする子で、
私がパソコンから目を離し、ふっと、奥の部屋を見るとベッドで寝ているBと目線が合う。
Bが居ないと思うと隠れているBと目が合う。
外出準備でお化粧をしていると、隅に気弱に固まり、ずっと横目で見つめている。
料理をしていて、振り向くと足元に座り見上げているBの熱い眼差し。
出かける準備をしていると目の前に座り、じっと私を見つめ「おいていくのですか!」。
出張準備でスーツケースを出すと、いつのまにか中へ入り見つめる。
帰宅をすると、必ず迎えに来て文句の目線。
掃除をしていても、仕事をしていても、料理、電話、散歩で歩いていても、自由に遊ばせていても、私を注目し意識をBに向けると目が合う。
「B、あなたはストーカーですか!」と良く笑ったものです(愛されていましたね)
22日夜から24日のお焼き場までの時間。
私はバケツ状態というか、理由のない大粒の涙が止まらなくなっていました。
「後悔と懺悔」
前愛犬が1999年12月31日に病院で旅立ち、散歩をろくにしてあげなかった後悔と懺悔で泣き通し、呼吸が苦しいからと酸素室へ入れてあげたいと病院へ預けた妹は、家で看取ってあげたかったと後悔と懺悔。
そして次に飼うときは後悔のない犬人生を一緒にと決めての愛犬B.Bでした。
犬また小動物と生活をする方々は皆様、共通のお気持ちだと思いますが、動物は健気です。
自分が病気になって具合が悪くても飼い主を気遣い、そして痛いや苦しいと一切言わずにただただ耐えながら眠ります。
前愛犬が大けがをした時、治療の管を何本も通されながら苦しい状況であっても、私が面会に行くと懸命に尾を振ろうとする姿に
先生より「動物、そして犬は治そう治ろう、飼い主を喜ばせようと前向きなのです。」と言われたことがあります。
一か月弱のB.Bとの生活では、本当に健気すぎて、その姿を見ることで私の方が泣いていました。
その健気さがあるからこそ、飼い主は旅立った後に後悔と懺悔がとめどもなく沢山でてきます。
苦しいのはBの方なのだから、私はしっかりとBを安心させてあげないといけない。頼れる飼い主にならないといけないと頑張りました。
何が良かったのか、本当に最善を尽くしてあげれたのか、しなければ良かった、してあげれば良かったと。
ただただ、それは犬が与えてくれる健気さと、自らが病気でも飼い主に対しての無条件の愛情を示し、それに自分が答えられていたのか。
言葉が通じないからわかりませんね。
前愛犬からの後悔から、私とB.Bとの犬生活でしたが、お散歩は頑張りました。
一緒に自然の季節を楽しみ、野山を駆け回り、そして一緒にいつも笑い戦い。
後悔はないはず。
ですが、最後の時。
先生に宛てたメールにも書きましたが私のせいだと自分を責めていました。
先生より
なぜ?犬がお散歩好きなのかわかりますか?お家も勿論好きだし、飼い主さんと一緒に過ごす時間も好きです。そして外の空気を吸うことも。
家にいると飼い主さんは家事などの仕事があり自分に集中してくれない。
「お散歩というのはリードを持つ飼い主さんを独占できる時間なのです。」
Bは私を独占したかったのだ、本当に笑っていた。これは本当に理解が出来ました。
最後の時の後悔はあります。ですが、最後に私を独占し二人でお散歩をし、そして、粗相は家ではしたくなく、最後に自分のモノと私にマーキングをしていったB。
26日に病院へご挨拶に行くと、最後の時を語りながら後悔の気持ちが浮上し先生と泣いてしまう。
心臓停止と呼吸停止は何が引き金になったのかの理由は先生は語らず
「B君はあの運ばれてきた状態で、いつ急変してもおかしくない状態で本当に頑張りました。
多くの飼い主さんは自宅で看取ってあげたかったと後悔します。次に抱いて見送ってあげたかったと言います」
B君を抱いたまま見送ってあげられたことはB君にとっても、飼い主さんにとっても、そして大好きなお散歩中なら、幸せなことだと思います」
本当に。
もし、Bの臨終に私が立ち会わなかったら、私はもっと深い後悔の念にずっと泣いていたかもしれない。
今は3時間前の優しい顔を待ち受け画面にし「良かったよね」と語りかけています。
つづき『小さな命☆15』
*プロになる前の一般飼い主としての立場から2011年に書き留めた記事です。
今だからこそ言えます。だからこそ、お散歩時間はとても大切なコミュニケーションの時間なのです。
お散歩で、愛犬のQOLが変わると私は思っています。
人と愛犬の両方のQOL(生活の質)がより幸せを感じる『犬と暮らす』暮らし方をご提案したいと考えています。Rika